あの頃とこのごろ
ここ2回くらいあまりに雑なブログと化していたのでそろそろ真面目に文章を書こうと思う。
自分はきちんと就活をしていないためか「自己分析」ということをやったことがない。
全くないと言ったら嘘になるが、2020年代に大学を卒業した日本人社会人平均よりは確実にしていないと思う。
1年ほど前、自己分析の初歩の初歩みたいなものを教えてもらった
「他人と接していてイラッとするポイントが自分の得意なこと、長所」らしい
自分では簡単にできることなのに相手ができない・やっていないと気になってしまうらしい。
例えば、説明上手な人は説明下手の話を聞きいているとイライラするし
マナーやルールの知識がしっかりと身についている人はマナー違反ばかりの人に対して呆れてしまうとかそういったことだろう。
自慢じゃないけど、あんまり人にイライラしないタイプなので
この法則で自分の得意を考えるの難しいなと感じるのだけど、「自己分析」という言葉面からいかにもめんどくさくて堅苦しそうな作業のとっかかりとしてはいいなと思う
(もっとかわいく「じぶんたんけん」みたいな名称ならやるきでるのに。もしくは中二病全開で「鏡面接触」とか)
(全然関係ないけど「ガクチカ」という言葉に聴き馴染みがなくて、未だに耳にすると「地下1階学食」みたいなイメージをしてしまう)
ここ数年みた映画の中でもっとも鑑賞中にこころの琴線に触れたなと思うのが
『14歳の栞』というドキュメンタリー映画だ。
(ハライチの岩井さんが冒頭5分の馬のシーンを除いてめちゃくちゃ面白いとラジオで言っていて観た)
実際の中学2年生の1クラスに密着して、クラス全員30人近くがフィーチャーされる。
クラスのお調子もの・大人びた学級委員・サッカー部のエース・帰宅部の秀才・以前いじめられていた生徒・引っ込み思案でまだクラスに馴染めていない子・学校に居場所がないと感じている子・保健室登校をしている子
告白するシーンが撮れていたり、ドキュメンタリーとしてもなかなかミラクルが起きているのだけどそれよりもなによりも、30人近くの中学生がその時の素直な感情や自分の学校でのポジショニング、普段意識していることを語っている
みていてちょっと恥ずかしくなるくらい、自分にとっての「あの頃」がそこに映っていた。
30人の中にピンポイントで応援したくなるというか、報われて欲しい・この子の気持ちに気づいてあげてほしいと強く思う生徒が何人かいた。
きっとその子の考え方とか立場などが自分自身に近くて投影してしまっていたんだろうなと思う
複数人でこの映画をみて、感想をいいあったら全員が共感した生徒が分かれるんだろうなと
社会人になって、しばらくたってしまってわりと楽しかった思い出のみが残っているけどあの頃はあの頃で日々悩んでいたしちょっと苦しいこともあったことを思い出して
変わったことと変わっていないものを含めて抱きしめたくなるようなそんな映画だった
逆に、観ていて全く共感できない生徒も何人かいたのだけど、
そういった身近にいただろう「交われなかった同級生」の行為や性格の理由の一応の答えみたいなものを知れた気がした
自分があの頃想定もしていなかった考え方でそんな態度だったのかと
そう思うと、ちょっと許せないと思ってしまいそうだった態度も(理解はできないけど)許そうと思おうと感じられた気がした。
そう思った時、自分も許せないなぁとか嫌だなぁと思う気持ちがそこそこあったんだなと思い出した。
大学生になって、「人の行動には理由がある」「どんな性格の人も接し方で変わる」と日々のアルバイトで感じるようになってかなり性格がマイルドになっていたが
かつては結構イライラしていたなと
(まぁ、今も自分としてはやさしいと思っているが客観的には全然違う可能性あるのだけど)
あの頃イライラしていたのは何に対してだろう。。
グラウンド使用許可を1週間前に申請していたのに、物理科のサッカー部顧問に練習試合するからの一言で陸上部は校舎周り走っていろと言われた時は
こういう大人にならないようにしようと思ったなと10年ぶりくらいに思い出した
毎回生物の時間に、白衣の着方でずっと下手ないじりをしていたクラスメイトに
絶対にイライラした感じ出さないで接してやろうと意地になってしばらく毎日笑顔で挨拶していたなぞの嫌がらせしていたのも今になったらいい思い出かも知れない
文化祭に一生懸命になっているようなやつは将来を見据えていないバカだと言う数学科の老教師を崇拝する生徒一派が幅をきかせてきて、絶対このこたちより楽しい人生送ってやろうとなぞの決意をしたなと8年越しに武者震いをした
さて、これらを総合すると自分の長所はなんなんだろう。
強めの思い出のみした思い出せていない上に母数3だと全然分析できていない気がするが少なくとも「イライラしても感情的な振る舞いをしない」のは得意なのかも知れない
僕の得意なことは感情のコントロールです。
(潤滑油なみにありふれた答えな気がする)